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「お前がそうやって俺に気を遣って。
俺に気持ちを向け続けられる事に、もう耐えらんないんだよ」
「べつに、成瀬さんに迷惑掛けてない……」
口元が震えて来て、
言葉も震える
段々と、成瀬の言おうとしている事が分かって来た
「お前が俺を好きな限り、
ずっとお前の存在が常に付きまとってるみたいで、
嫌なんだよ」
泣いたら駄目だと、
奥歯を噛み締める
「お前とは、これからは仕事だけの関係でいたい」
「今、私と成瀬さんは、仕事だけの関係じゃないですか…。
例えば、今みたいな移動中や休憩中に世間話するような事も、
駄目なんですか?」
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