プロローグ

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プロローグ

「ハァッ……ハァッ……」 激しい雷雨が地面を打ち付ける中、一人の女性が誰かに追われていた。 「待て、逃がさんぞ!」 フードを被ったその女性は追い付かれまいと足を速めるが…… 「あっ!」 「はっ!?」 途中で躓いてしまい、川に落とされてしまう。女性はそこで行方不明になってしまった。 しかもその川は雷雨のせいで流れも急で、彼らのいる地点から数メートル先には滝が見える。 「……どうします? 帰ったら看守長になんと伝えれば良いか……」 「シんだ、とでも伝えておけ。あんなちっぽけな身一つで生き延びれるハズがなかろう」 「……それもそうですね」 アッサリとした男と何か後ろめたい事がありそうな男。 この展開は、一体何を意味するのか。
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