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「そーいうのは、考えてへんかな」
やけど、そんな考えは奥底にしまっとく。
そんな理想の子と遇えるなんて天地が引っくり返ってもあり得へんから。
アオキは「ふーん」と一つ考えるような仕草をしてから私に優しい眼差しを向けた。
「まっ、良いや。それはさておき、僕の家今アトラクションビル建設中なんだよね。出来たら招待するから良かったら遊びに来てよ」
「そうなんや! 分かった、楽しみにしとく」
じゃあね、とアオキは立ち去った。
私は笑顔で彼に手を振る。
直後「チイさーん」と一つの声と足音が聞こえてきた。
イオンや。
「案内の方はもう済んだんですか?」
「うん、じゅんちょーじゅんちょー♪それよりなんか用?」
割りと気さくに返したつもりやのに、イオンの表情は暗くなってく。
「……実は依頼を受けまして……あ、詳しい事はリビングの方で話しますから」
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