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「私が付き合ってあげてもいいよ」と言って、上から目線で君に接したのが始まりだった。
臆病でいつも裏方の仕事ばかりをしている君をからかうように声をかけた。
今から思うと自信過剰で最低な言い方だった。
でも君はそんな私を優しく受け入れてくれた。
君は私と些細なことで言い合いになると、いつも「僕が悪かった、ごめんなさい」と謝っていた。
その度に私は自分が正しかったのだと思ったけれど、それは間違いだった。
いつも君は自分がどれだけ正しくても、私の道に合わせて一緒に歩いてくれた。
合わせてくれる君がいたから、私は自分の道を歩くことができた。
私はずっとそれに気づかないで、自分のやり方にただ自惚れていた。
私は過去を想って、泣きながら床についた。
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