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プロローグ〜誓い〜
雲一つない晴天のある日。
近所の河原の土手に、俺と彼女は、2人並んで寝そべっていた。
「……なぁ、美姫?」
その青空を見上げたまま、俺は彼女の名を呼び、
「ん~?」
彼女も同じ空を見上げながら返事した。
「大学を卒業しても、今と変わらず俺の傍にいてくれるか?」
そう問いかけた瞬間、俺の視界からは空が隠され、代わりに彼女の驚いた顔でいっぱいになる。
「急にどうしたの?」
その時に彼女が見せた、不安でいっぱいな瞳を、
きっと俺は、ずっと忘れられない。
そして同時に、彼女に抱いたこの気持ちも。
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