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モノノ怪/2030年6月5日
深夜十二時、住宅街は静寂につつまれていた。
葉桜「はあ、あっちは明るいなあ。」
北のほうを見るにまだ明かりがちらほら残っていた。
葉桜「あっちは夜の街かな。僕もあっち行きたかったな。まあ、見回りだから
仕方ないか。」
彼は黒いコートに黒いマフラー、黒の革手袋を身にまとい夜の住宅街を歩いていた。そして腰には日本刀を下げている。
葉桜「10年前に刀なんて下げてたら通報物だよな。」
10年前突如として妖怪:物の怪の大量発生、今では「百鬼夜行」と呼ばれてる。今までは物の怪は政府上層部と古くからモノノ怪と対峙してる一部の人
だけだっだが百鬼夜行で政府としても公表せざるを得なくなった
ではなぜ公表しなかったのか。モノノ怪の元にはすべて人からの不の感情を
元に出来ているためである。百鬼夜行以降やはりモノノ怪の発生は
多くなって行った。
葉桜「それにしても大分モノノ怪の発生は少なくなってきたな。
ここが田舎なだけか?」
独り言を言いながらコートのポケットに手を入れたまんまのんびり歩いていた。
そう。葉桜には見えているんだ。葉桜は異能力者なのだから。
異能力者。それは生まれ持った時のみに与えられる特別な力
選ばれた人のみが力を授かります。なにを基準に選ばれる。
噂では将来成功するっていうのが一番有力らしい。
まあ、そこまで間違いでもない。異能者は良くも悪くも有名である
例えば政府公認のモノノ怪を払う学校を設立したり、
あるものは殺し屋になったり、あるものは大金持ちになったり。
他人と違うのだ。目立つのは当たり前である。
葉桜「俺の異能はパットしないよな。【フューチャー】
なんかな~もっとかっこいいのないのかなエンペラーとかさ。」
と、そんなことを言いながらも歩いていると
?「すいません。」
葉桜は、後ろから呼ばれた。
葉桜「ん?なんすか?」
そこにはさっきまでいなかったはずの少女がいた。
見た目的には中学生ぐらいか。ただ、ちょっとぺちゃんこかな。
おっといけない。どこを見ている。葉桜は18才。年頃っちゃ年ごろか。
?「実は向こうに倒れてる人がいて、、、」
少しもじもじしながらしてる。なぜだろう。
葉桜「とりあえず場所まで案内してもらえる?」
(倒れてる人?酔っ払いか?まあいいか。)
?「こっちです。」
少女は葉桜の袖口を握って指を差した。
そこは路地裏で薄暗くゴミ袋のうえに青いカラス防止のネット
よくアニメで見るようなところだった。そこの奥に、、、
確かに人は倒れていた。
葉桜「あれだね。」
少女を後にし1歩、2歩、3歩、4歩と歩き出した。
ある程度近づくと空のビール瓶も転がっていた。
葉桜「酔っ払いか?仕方ないな。」
葉桜は両手をコートのなかに手を入れ、腰の辺りにある拳銃を取り、
葉桜「僕は酔っ払いにも、、
体を右にまわしながら
葉桜「ぺちゃにも興味がない!!」
倒れてる人と少女に向かって拳銃を三発ずつ撃った
倒れてる人は見事に当たり、地面でピクピクさせ、
霧のように黒いもやが蒸発した
しかし、少女の頭部に目掛けた弾丸は命中しなかった。
葉桜は少女の方に身体を回し切り右手の拳銃を手から離して右腰に
ぶら下げてる刀を握り
葉桜「桜火一刀流参の型。。。」
少女は姿勢を低くし弾丸を回避し、右腕を振り上げ爪をのばしながら
大きく葉桜に向かって飛び掛かり。それは3メートルくらい高く。。
少女?「死んで。」
冷たく感情のない真水のような声で葉桜に飛び掛かった。
少女の伸びた爪が葉桜に触れる寸前で
黒いもやが、、、、少女の腕が宙にまった。
葉桜「参の型、霧雨。」
カチャンと鍔に当った音がした。
少女?「?見えなかった」
葉桜「壱の型 深凛」
刀を抜刀し刀を横に振り着地した少女の首を跳ねた。黒いもやが出た後、
首が地面にぼとっと音を立て首元から黒いもやと一緒に徐々に消えていった。
カチンと刀を納刀し、コートのポケットからスマホを取り出し
葉桜「もしもし、東京本部の人?4級、3級モノノ怪1体ずつ祓った。
おそらく、行方不明者三名を出してたモノノ怪だと思われます。
ええ、おそらく路地裏を模した簡易結界だと思います。
では、また何かあり次第、風魔学園に報告よろしくお願いします。
あと、4級3級計30万入金お願いしますね。」
葉桜は電話を閉じ、路地裏から出て数歩進み後ろを振り向くと
もう、さっきの路地裏はなかった。
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