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学校に着くと今年はクラス離れたなっちゃんと別れて、わたしは自分の教室に足踏み入れた。
「愛ちゃん、おはよー。今日誕生日だよねー?」
「ハピバ~!」
「お、小松原おめ!」
あちこちから声が飛んで来る。
誰かの誕生日の恒例なんだけど、自分がその中心になると全然気分違うね。サイコー!
「ありがと。みんな嬉し~よ」
なんかもう幸せいっぱいでとりあえずそれだけ口にしたわたしに、仲良い子たちがさーって寄って来て次々プレゼント渡してくれた。
いちいち申し合わせなんかしてないんだけど、なんとなく暗黙の了解で三百円から五百円くらいって決まってる感じ。
親にもらった小遣いで、高価いもの贈り合うの変だもんね。だから大抵は身の回りの小物や文房具なんだ。
自分の席に座って友達に回り囲まれながら開けた包装の中身も、タオルハンカチとかペンのセットとか。わたしたちの中では誕プレの定番。
髪長くていつも結んでるからか、中にはヘアアクセもあった。早速、明日から使おっと。
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