23人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
『愛、十五歳おめでとう! プレゼント、なんか欲しいものあるか?』
トークルーム開いたら目に飛び込んで来た嬉しいメッセージ。誕生日覚えててくれただけでもう感激だよ。
だけど──。
『もし遼くんが良かったら、プレゼントじゃなくて一緒にお出掛けしたい』
『ああ、いいよ。だったら何か食べに行くか? 俺は土日なら前もって言ってくれれば空けられるから。お前に合わせる』
勇気を出して送信したメッセージに、すぐに返信が来た。
『ありがと! わたし、この土日大丈夫だよ。友達同士じゃ行けないようなお店のランチ食べに行きたいな。いい?』
甘え過ぎかな、って心配になったけど、誕生日なんだから! って気合い入れて送る。
『おー、了解。だったら次の土曜でいいか?』
『うん、それでOK』
遼くん、今どこにいるのかな。自分の家?
もうレスポンス早くてチャット状態だよ。
最初のコメントを投稿しよう!