プロローグ

1/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ

プロローグ

 「あっぶねー!行ってきます!」    心士が走るのも無理はない。 早くしないと遅刻確定だからだ。  「おい、心士。危ないだろ!乗る? 親父が送ってくれるから乗れよ!」  「え?親父さんに怒られるだろ?」  「やあ、赤井くん。乗りなよ、 送ってくよ?ダッシュより早いよ?」  「えーと……じゃあ、お言葉に甘えて……」  「心士、毎日当番は辛いだろ? 関とか三沢とか橋本に代わってもらえよ。」  「じゃあ、義信が代わってくれよ。」  「そ、そうだなあ……。」  「じゃあ、放課後は義信で決定だな? 居残りは避けてくれよ?」  「わかった、避けるさ!」  「頼んだぞ!」  「任せろよ!」  「そう言って居残りだろ?」  「今回は避けるさ!」
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!