2人が本棚に入れています
本棚に追加
一週間が経ち、そろそろちゃんと断らなければと思いながら、ヘタレな俺はなかなか切り出せずにいた。
その間、早瀬とは挨拶を交わす程度。
少し恥ずかしそうに、そして挨拶を交わしたあとは、少し嬉しそうにする早瀬を見ていると、一択だと分かっていても何度も悩んでしまう。
明日こそは、ちゃんと伝えよう、
そう思いながら学校を出て駅へと向かう。
道中でもずっと早瀬のことを考えていた。
途中、横断歩道を渡っていた時に、ふと右耳から聞こえてくる音に違和感を覚えた。
はっと右を振り向いた時には、もう目の前に車が迫ってきていた…
最初のコメントを投稿しよう！