もう少しだけ…

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俺は、そんな皆が心配をしてくれているなんて知らず、遠い意識の中にいた。 これまでの人生が走馬灯のように思い出され、その多くは後悔や、情けないものばかりだった。 俺の人生、もう終わるのか… 何ともパッとしない人生だった。 もう少しだけ努力していたら、何か違っていただろうか。 もう少しだけ勇気があったなら、 もう少しだけ自信があったなら… 決して長生きをしたい訳ではないけれど、 思い残して人生を終わりたくはない。 もし、もう少しだけ生きていられるのなら…
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