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6.祭りの後
家に戻りながら、オレは10年前のことを思いだしていた。200年後に平凛との子孫がいた、ということだ。
あれは違う世界線だったから、この世界線ではあり得ない話なんだ。でも…可能性も出て来たんじゃ…?
屋敷の駐車場に入ったのはいいが、オレは車から降りられないでいた。レイやアリスに合わせる顔がなかったからだった。
「ドンドン!」
「パーパァ!何してんの?」
窓を叩き、アリスが迎えに来ていた。
「あぁ、アリスか。ちょっとな…」
と言いながら外に出た。
(イカンイカン、気持ちを切り替えろ!オレ!)
「アリス、今日はどうだったんだ?ママにいいとこ見せられたか?」
ウン!たくさん手を挙げたよ!」
「そうか!偉いぞ!」
などと話しながら家に戻った。
最初はソファーで座っていたのに、気づくとオレは普段の行動とは全く違うことをやっていた…。
「あなた!何してんの?」
「へっ?!」
気づくとオレは風呂の掃除をしていた…。
「まぁ、…これは…風呂だな。ウン…風呂だ…」
「いつもは最後に洗うのに、何やってんのよ…」
その時、レイの両目が光って見えた。いや、光ったぞ!?間違いなく!
「アレレー?」
レイは何かを疑い出したようだ。普段は天然なのにな…。
「後でゆ~くりお話ししましょうね~」
怖い怖い、今までで一番怖いぞ…レイさん…」
「ママー!お腹すいたよー」
「ハイハイ、今日はカレーよ?」
「あははー!ニオイでわかってるよ!」
「バレちゃったか、うふふふふ」
世の中の男性諸君、浮気した後は、くれぐれも変な行動しないように気を付けような…。
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