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episode.7
−番外編(佐伯紘人の悩み事)−
「はぁ...」
こんな大きなため息をつく俺は、この間転校してきた「佐伯紘人」。
転校初日、席は「澄春甘寧」という女子の隣になった。
先生に「澄春が寝ないよう、見張っておけ」って言われたけど、結局、澄春さんは寝た。しかも、いびき付きで。
澄春さんはぐっすり寝てたから、気づかなかったらしい。
俺が、頭を撫でたことも寝顔を見たことも。
心底、「可愛い」とか思ってたのに、澄春さんに寝顔見てたことがバレて、「寝顔見ないでよね!」とクギを刺された。
「あんな可愛い寝顔を見れなくなるなんて...」って、一人で悲しんだ。
でも、頭を撫でてことはバレてないみたいだから、頭は撫でれる!って、一人で喜んだり。
明日、澄春さんと話せたらいいなぁ。とか、思ったり。
ちょっと、変態気質なんだよね、俺。
明日、澄春さんの寝顔、見れたらいいな。
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