誰も知らない待ち合わせ

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誰も知らない待ち合わせ

待って。僕を置いてかないで。 それでも僕の声は空回り、君は遠くへ行ってしまった。 目の前には深い青色の汽車。中は悉く空席。 行き先は分からないけれど、君のもとへと運んでくれる。不思議とそう確信できた。 待っていて。もうすぐ会えるから。 動き出した汽車は夜空と溶け合い見えなくなった。
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