No title

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No title

冴えた冬空に引かれた境界線。僕と君とを分かつ流れ星はどこかへ消えていった。 迎えの月の船はぴかぴか光る。大きく欠けた月の内側に跨がれば、ふわり空へと漕ぎ出した。 どこにいるのかは分からない。でもどこに辿り着くのかは分かる。星を横目に世界を見下ろす。 待っていて。もうすぐ会えるから。
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