涙の代わり

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涙の代わり

泣きぼくろが印象的な先輩はいつも綺麗だ。身だしなみは当然、立ち居振る舞いや言葉づかいも文句の付けようがなかった。偉ぶってる管理職のおっさんたちも彼女を買っていた。 ある日死んだ魚のような目の先輩を見かけた。声をかけても大丈夫と答えるだけ。僕は通り過ぎようとする肩を引き留めた。
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