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息子の孝真がバッと右腕を上に上げる。
「チャキーン!へーんしんっ!」
その腕をバッと右に倒しているのを見てまた何かの戦隊モノか?と俺は微笑ましく思いながらソファーに転がって目を閉じた。だが、
「パパギドス!かくごしろっ!!」
ドスッと腹に衝撃がきて呻く。
マジで跳び乗ってきやがった。
孝真は4歳になったばかり。まだまだ小さいと思っていたがなかなかの衝撃でびっくりした。
つか、痛ぇ。
「よくもやったな!この〜ぉっ!」
バッと起き上がって反撃するフリをした俺は固まる。
目の前には全身真っ黒で所々赤い宝石みたいなものが散りばめられた衣装に身を包んだ……孝真?
腰にあるベルトはかなり厳つくてとても4歳児がつけるような感じではない。
顔だってフルフェイスなのか全く見えなくて頭にハテナが飛び交った。
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