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「澪ちゃん、久しぶりだね。あの結婚式以来だよね。澪ちゃんからお誘いを貰うなんて初めてで嬉しいわ。」
安藤の仕事終わりに合わせて、ホテル近くのカフェで待ち合わせをした。
「安藤チーフ、突然ですが、恋人との接し方について教えて欲しいの。」
安藤は私のあまりにも突然の言葉を聞いて、飲んでいたアイスコーヒーを拭き出しそうになっている。
「ちょっと、澪ちゃん!突然何を言うのかと思えば…恋人の接し方?」
安藤はケラケラと笑いながら話しているが、私はいたって真剣な表情をした。
「それはね…自分がしたいようにすればいいのよ。」
安藤の言っている事がよく理解できない。
「自分がしたい…どうしたいかわからないです。」
すると安藤は少しニヤニヤとした笑顔になった。
「ねぇ、澪ちゃんは、その恋人に触れたいとか…抱きしめられたいとか…何か思わないの?」
私は抱きしめるという言葉を聞いただけで顔が熱くなった。
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