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私達の恋愛はせっかちな私のペースではなく、おっとりした白石さんのペースで成り立っている これを覆すためにはこれから先、私はどうしたらいいのか? 見当が全くつかない 今まで付き合った人にこんな慎重な人はいなかったから 諦めてシャワーにでも行こうと起き上がろうとした時、彼が私を押さえつけ私の上から見下ろす体系に 私を見下ろす彼はいつもとは違う優しい表情ではなくて、目がギラギラひかっているように見える 「瀬奈ちゃん、愛してる・・・」 そう言った彼がギュッと力強く私を抱きしめた 彼の口から「愛してる」って言葉を聞いたのはこれが初めて 「好き」何度か聞いたけど 「私も・・・」 「瀬奈ちゃんにそう言ってもらってすごく嬉しい。だから、これからも見捨てないで傍にいてください」
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