私を…

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私は今、居酒屋さんでアルバイトをしながら、塾の先生をやっている。
今から、塾の時間だ。

好きで始めた事なのに、なんだか最近気が重くて。
人と関わりたくない、なんて気持ちさえ芽生え始めている。
でも、純粋な子どもたちを見ていると私の気持ちが晴れやかになることもある。

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「先生！ここ分かりません」

ボーッとしていた。
すると、今日の生徒の子に心配されたような目で見られる。

「あ、ごめんね！ここはね……」

私は、わかりやすいように教えた、つもりだったのに。

「心先生。今日おかしい〜。いつもはわかりやすいのに、なんか分かりにくい」

なんでだろう。いつも通り話したつもりだったのに。

「そうかな。ごめんね」

「なんかあったの？」

「ううん。大丈夫だよ」

「悩みがあったら、誰かに話したほうがいいって先生言ってたよ」

話せる人が……まずまずいない。

「心配してくれてありがとね」

私は、嘘の笑いを浮かべた。