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「久しぶりに来たよ。どう?大丈夫?」
今日は母のお見舞いに病院にやってきた。
母に会うと、彼の不満をこぼしてしまって、母のストレスになったら嫌なので、なるべく来ないようにしている。
「あ、来てくれてありがとう」
「ここにお見舞い置いとくね」
「あ、いちいちありがとう」
「うん」
私は、ここに来るまでのお店で買ってきたお花を花瓶に刺す。
母は、無類の花好きだ。
「っていうか、心。拓くんとどうなの?」
拓くんとは、私の彼氏のことだ。
私は彼のこと、タクって呼んでる。
「え、普通だよ」
至って冷静を装う。
「そろそろ、子供も見たいな〜」
「はいはい。分ったって」
母の口癖だ……。
そりゃあ、子供も見せてあげたいけど、彼との子供って考えただけで吐き気がする。
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