デジタルドラッグ

1/1
前へ
/5ページ
次へ

デジタルドラッグ

デジタルドラッグ  大国では、脳の手術をすることで、目を瞑り起動したいと思うだけでネットに繋がれる物ができ、多くの仕事に利用されている。  大昔、別国に麻薬を流行らせ起きた戦争があった。  時は過ぎ核兵器を持つ国が増え、次に戦争が起きれば地球が滅亡すると考えた国々の情報戦が始まった。  そして繋がれる脳でコネイン、これを開発した国が他国を出し抜いた。  開発したのは前述の大国、ではなく我が国であり、コネインは我々の技術だ。  我々は多額の借金をしたが、事業計画の時点で大儲けは確実だった。  しかし我が国は国内流通を阻止し、事業計画の倍の利益で技術を買い取ることで、前述の大国で流通させたのだ。  その国の人々は不信感からコネインを拒んでいたが、安全性が実証されるとすぐにコネインを求めた。快楽と圧倒的な手軽さ、人々はすぐに依存した。この国は衰退の一途をたどるだろう。  これから我が国は脳データを入手し、情報操作をし、世界を支配するのだろう。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加