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おばあちゃんとお別れをした翌日、優太の家のインターホンが鳴らされた。
「小泉さん、お届けものです」
インターホン越しに聞こえる配達員の声、モニターには小さな荷物を持った姿が映っていた。
「あら、何かしらね。何も注文していないんだけど…」
そう言って玄関に対応に出たお母さんは、驚いた様子で戻ってきた。
「優くん、びっくりするわよ! なんと、おばあちゃんから優くん宛の荷物だよ!」
優太には何がなんだか分からなかった。昨日お別れしたおばあちゃんが、どうやって荷物を送ったのか。
(まさか、天国から? 魔法でも使ったの?)
優太はその小箱を丁寧にゆっくりと開けた。乱暴にしたら魔法が解けてしまうんじゃないかと思ったから。
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