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次は……そうだ、お腹がまだだ。九重が洗ったのは、胸までだったからな。
再び正座に戻して、下腹部に触れる。これが意外と難所だった。慎重にオレの雄を避けようとしても、どうしても近くまでいくと手が触れてしまう。
「んっ……」
詰めていた声が漏れて、慌てて唇を噛んだ。九重の反応が気になったが、確認するのも怖くて目を合わせられない。これじゃあ、さっきの九重のように変に焦らしてるみたいになっちまった。
とにかく、これでもう、残るは――。
「そこだな」
オレの心中を読んだように、九重が告げた。そこ――オレの、雄たる証。
本当に触るのか? これに直接? 九重の見てる前で? 何かそれって、まるで……。
思わず、縋るように九重を見上げた。九重は冷たい。
「あんまりモタモタしてたら、俺が洗うぞ?」
「っ! じ、自分でやるから!」
そんなことになったら、昨日の二の舞だ!! 慌てて、腿の間からはみ出したオレ自身に手を伸ばした。そっと触れる。途端に、びくん、と腰が跳ねた。それだけの刺激で、一層そこに血が集まってきてしまう。やめろ、もう。これ以上起きるな。
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