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私は死地に赴こうとしていた。
侵略軍との戦いへの招集令状が届いたのは、一昨日のことだ。
行けばきっと死ぬ。それでも国のために戦わなくてはならない。敵は強力だ。一人でも多くの戦士が必要だろう。
ケインは、先の戦いで片足を失った。この戦いには参加できない。
だがこの男は、私が戦いに向かうのをとめようとしてくれている。
侵略軍との戦いよりも、国の平和よりも、私の命を大切に、私のことを大切に思ってくれているのだ。それが嬉しかった。
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