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(ヒューマンドラマ)ホストに貢ぐ地雷系女子が猫カフェに行く話
タイトル:ホスト「キャット」クラブ
主人公はホストに貢ぐいわゆる「地雷系」の女性。
パパ活でお金を稼ぎ、自身の推しホストをナンバーワンにし、
特別扱いを受けていたことからすっかり彼女気分になっていた。
ある日、推しのホストが他の客に接客したことで喧嘩となる。
嫉妬させてやろうと考えた主人公は、他のホストクラブへ向かうことに。
そこで謎の猫に導かれ、たどり着いたのは、
昼間から営業しているクラブ「キャット」。
宝塚風の支配人に案内されると、待っていたのは客と距離を詰めてくるホストばかり。
様々なホストに対応され、今まで味わったことのないトキメキを感じる主人公。
気づけば時間が経っており、そのときの写真をSNSにあげると、
なぜか「かわいい」というようなコメントがついていた。
トキメキを忘れられない主人公は再びクラブ「キャット」へ。
しかし、実はクラブ「キャット」は猫カフェだった。
幻覚を見てしまったとがっかりする主人公。しかし、今度は猫から声が聞こえてくる。
要望が分かることに気づいた主人公は、猫へと餌を貢ぎまくる。
だが、その勢いに猫たちは怯え、支配人にも呆れられる始末だった。
主人公は推しホストのいるクラブと猫カフェを梯子する生活をし、
それは財布を圧迫することとなった。
お金をさらに稼ぐために、パパ活相手に身体の関係も迫る。
しかし、相手から日頃SNSで自身の愚痴を言っていたことや
身体の関係を本気でもつつもりではないことを攻められる。
見下していたはずの人物から見放されたことにより、
主人公のことを猫たちは「餌をくれる人間」、
推しのホストが「お金をくれる人間」としてしか
認識されていないのではと気づく。
自身を食い物にされてきたことに腹を立てた主人公は、
ホストのいる店に乗り込む。
たぶらかしたことを言われ、最初はなだめるホストだったが、
次第に口調が変わり、主人公は散々罵られることになる。
壮絶な終わりを迎え、晴れ晴れとした気分になる主人公。
しかし、本気で好きだったホストに暴言を吐かれたことに泣きはじめる。
そんな彼女がたどり着いたのはクラブ「キャット」。
そして、涙する彼女に猫たちが静かに寄り添う。
主人公の中では推しのホストとの出会いがよぎっていた。
その後、主人公はパパ活もホスト通いもやめ、
とあるリラクゼーションサロンで仕事するようになっていた。
今はクラブ「キャット」一筋となっていたのだ。
そのある日、クラブ「キャット」に新人店員が入る。
それはかつての推しホストだった。お金が貯まった彼は、
好きなことをするため、ホストをやめたのだった。
一瞬、再びトキメキを感じるが、すぐに無理だとホストに突っぱねられる。
揉める二人を見た猫たちは呆れたように欠伸をした。
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