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(ファンタジー)好きな人と転生したらヒロインポジションになってしまった話
生前、主人公は内気な青年だった。
彼はしっかり者である幼馴染みに密かに恋心を抱いていた。
あるとき、青年は告白するためにデートの約束をする。
しかし、デート当日。
その先での事故、事件により幼馴染みが青年を庇う形で亡くなってしまう。
青年も情けない自分を悔やみながら、人生を終える。
気がつけば、剣と魔法の世界に「転生」していた主人公。
王族の生まれで生活には困らなかったものの、特別な能力はいまだなかった。
そんなある日、護衛隊の中に一人の女性を見つける。
それは思いを寄せていた幼馴染みだった。
だが、彼女は主人公を見ても首を傾げられ、おまけに身分の差により、
生前のように会話できる仲ではなくなっていた。
その夜、突如として魔族に攻められ主人公は連れ去られてしまう。
連れ去られた場所にいると、そこにたどり着いたのは幼馴染みだった。
幼馴染みは武器を失いながらも自分のために戦ってくれる。
守ってばかりの自分に情けなさを感じ、
彼女のために何かできないか願ったそのとき、
自分の胸から光の柄が飛び出す。
その剣を使えば戦うことができると察する主人公だったが、
その剣は掴むことができない。
すると、幼馴染みが咄嗟に剣を取り、魔族を一気に倒していった。
事なきを得た2人だったが、結局サポート役にしかなれない自分に
苦笑する主人公。
しかし、幼馴染みが「それも必要な大切な役割である」と勇気づけてくれる。
それと同時に生前の記憶があることを示唆する言葉に
主人公の恋心に再び火が灯る。
主人公は幼馴染みのサポートに徹しながらも、彼女の心を射止められるよう、
武器召喚士として励み始めるのだった。
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