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『なあ、ホラ。もっとコッチ来いよ』
はあ、はあ、と荒い息を吐く爽摩(そうま)。いよいよ、彼と結ばれるのだと思うと、身体に変な力が入る。がちがちに石のように固まる私を、爽摩に咎められた。もっと力抜けよ、って。
『スゲー、ヤラシイ声してる』
お前の可愛い声、もっと聞かせろ、と耳をくすぐる俺様低音ヴォイス。
あぁ、私の一番好きな声だ。ゾクゾクと背中に別の快感が走る。
爽摩に身体を撫でられ、私は淫靡に啼(な)いた。つぷり、と指を入れられるだけで、狭い入口はわななき、くちゅくちゅと悲惨な水音を立てる。それが耳を突き、爽摩の加虐心を煽るようだ。
やだ、を繰り返した。本当は嫌じゃないけれど、どう表現していいのか解らない。
淫らに啼くしかできない私を、爽摩の鋭い目線が捕らえる。
『なあ、もう・・・・限界。早くっ・・・・お前のナカで暴れたい』
苦しく切ない声で喘ぐ爽摩に、私は――
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