3.何故か嫌いな同期(=推しキャラの声優!)と、デートをしなくてはならない件。

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  「息ピッタリじゃん。二人、付き合ってんの?」 「はい」(石井) 「いいえ!」(私)  石井は軽く肯定し、私は全否定した。 「ちょっと石井、止めてよ! アンタと付き合っているなんて、微塵も思われたくないし!」 「藍美、辛辣ぅ」  あはは、と尾田さんが笑った。その横で諏訪さんも笑っている。 「ま、がんばれよ。俺も少し前までは石井の立場だったクチだから」 「頑張らなくていいし」 「藍美も頑固そうだな。千恵にそっくり」 「そうね。あんなに嫌がっていたのに、見事にモノにされた上に籍まで入れちゃったもんね。もしかしたら石井君と半田さんも正式にお付き合い、あり得るかも?」 「ははっ。どーだろ? 今の所見込みなさそうじゃん」  尾田さん夫婦は私と石井の事で仲良さそうにお喋りしている。  一緒にしないで欲しい。  ピリリリリ ピリリリリ  そんな風に談笑している時、諏訪さんの携帯が鳴り出した。 「誰? 男?」キラ、と尾田さんの目線が鋭くなった。「アイツ(オヤジ)じゃないよな?」  オヤジ・・・・? 一体誰のオヤジだ? 「違うわ。今の電話はまんちゃんよ。次のイベントの打ち合わせだと思う。ちょっとごめんね、電話してくる」  突如出た『オヤジ』というのはかなり謎ワードだったが、それよりも『まんちゃん』に『次のイベント』・・・・。もしやもしや?  
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