3.何故か嫌いな同期(=推しキャラの声優!)と、デートをしなくてはならない件。

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  「ふーん。このキャラってさ、何か、石井に似てなくない? 黒子の位置とかさー」  尾田さんがとんでもない事を言い出した! しかし鋭いな! 流石人事部エース。 「は? 尾田さん、冗談言うのは止めてよ。ぜんっっっっぜん、似てないし!」 「藍美お前っ・・・・!」  また石井が怒っている。ふん。知るか。 「そうかあー? 似てると思うけどなぁー。あ、そうだ! そんだけそのキャラ好きで、石井も藍美に猛アプローチしてるなら、付き合っちゃえばいいじゃん! すごく意気投合してるし」  さも名案みたいに言われた。 「絶対嫌」 「なんで?」 「爽摩と同じ名前だから嫌。私、石井の事嫌いだもん」 「だから! 俺を嫌うその理由が理不尽すぎる!!」 「ははは。おもろ」 「「面白くないっ!!」」  石井とまたカブった・・・・!  仲良し認定されるのはゴメンだ! 「うんうん。お似合い、お似合い。いいじゃん」  尾田さんは頷いているが、似合ってないし、と言って彼の台詞をバッサリ切り捨てた。 「その好きなキャラと同じ名前だったら、運命かもよ?」 「ゲー。そんなのあり得ない」  私は取り付く島もない状態を貫いた。
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