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『・・S市の・・閑静な住宅街で殺人事件が発生・・。被害にあったのは・・で、・・。部屋が荒らされた形跡が・・、・・は強盗殺人の疑いで・・・。』
古いラジオが雑音交じりのニュースを伝えている。小窓から陽が差し込んで水面で砕ける。
私は湯船につかりながら目を閉じた。
昨日は量が多かったみたいだ。快感の波が訪れる前に意識を失ってしまった。おかげで頭がすっきりせずに、仕事も休んでしまった。
これからは、仕事に支障がでないように慎重にしなくては。何より真由美先輩に迷惑がかからないようにしなければ。
私は大きく息を吸い込むと、ゆっくりと濁ったお湯の中へと身を沈めた。
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