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その後、聖歌隊も帰らせて、事務局に終了の報告に行く。
事務局の前に若い男女が1組立っていた。
これはきっと、大聖堂での結婚式の申込みだな。
信者やこの学園の卒業生は、大聖堂で結婚式を挙げることが出来る。もちろん私の両親や、叔父、叔母も、皆んな大聖堂で式を挙げている。
叔母の愛先生(私の幼稚園の先生だった)の結婚式は今でも記憶に残っている。
長いバージンロードを、おじいちゃんと愛先生がゆっくり歩いてきた。
愛先生は背が高くて手足が長い、とても綺麗な自慢の叔母だった。
ベールを被って前だけをしっかり見て歩く愛先生は、本当に綺麗だった。
きっと、歩いて行く先で待つ、蓮おじさんしか目に入ってなかったんだと思う。
結婚式って、愛し合う2人が神様の前誓い合い、祝福されることなんだ、と幼いながらに感じるものがあった。
それに、ちょうど初恋の理人くんに出会ったところだったから、いつか自分も…と憧れを持った。
私がここで結婚式を挙げる時にバージンロードの先にいるのは理人くんであって欲しい、なんて思ったんだっけ。
それは懐かしい思い出。
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