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――次第に。
彼は少しずつ笑ったり感情を見せたり、面白がったり、怒ったりすねたりするようになった。
「元々の設定では魔法学を探求していたからね。せっかくだからもっと研究をしよう」
「そうですよ。そうだ、研究所を作りましょう。図書館とか、研究室とか」
「君! 朝と夜を自分で作った割には夜ふかしがすぎるぞ!」
「あはは……夜、日記を書き始めたら夢中になっちゃって」
「日記?」
「この世界に来てから毎日の記録です。いつか読み返したら楽しいと思います」
「――君、起きなさい。森でひな鳥の泣き声がする。この世界で初めての新しい命だ」
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