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episode.5
「...えっと...、宇佐見兄弟が、私に一目惚れした...ってこと...?」
「「そうだよ。」」
「私のことが...、好き...ってこと?」
「「うん。」」
「あんな、気さくに自己紹介されたら好きになっちゃうでしょ。なぁ、多央。」
「うん。しかも、笑顔可愛いし。水月も?」
「そう。気さくに話しかけてきてくれた上に笑顔まで可愛いなんて反則でしょ。」
「...と、とにかく!今日のうちはよろしくね!?」
「うん。てか、絶対好きにさせるから。覚悟しといてよね。多央も頑張って。」
「俺も、絶対惚れさせるから。」
「...分かった。でも、私。絶対惚れないから。」
「「いつまで言ってられるかな。」」
「絶対惚れない。」
「ちょ、ちょっと。朝日くん!」
「ん?何...、天音。」
「あの、イケメン兄弟に夕、取られてもいいの!?」
「...絶対だめ...。」
「じゃあ、何かしなよ!」
「...絶対、俺が惚れさせる。イケメン兄弟になんか夕を渡さない。」
「...朝日くんもその調子!」
「まー...、とりあえず!授業始めるぞー!」
「はーい。」
「今日は、歴史の65ページから...」
「はぁ...、せっかく授業始まったのに、隣がコイツラだと落ち着かないなぁ...」
「なにため息ついてんの。」
「...宇佐見兄弟の兄の方...。ちょっと黙っとけ...。」
「うん。黙っとく。」
「...てかさ、俺のこと。水月って呼んでよ。」
「...分かったよ...。ほんとは呼びたくなんか無いんだけど。」
「え!?水月だけずるい!俺のことも多央って呼んでよ。」
「...はいはい。分かったから、ほんとに黙ってて。」
「はーい。」
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