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(やっぱり初めては上手くいなかいよね)
まだたった一本しか指を入れていないというのにすごい力で締め付けられて、浩太は胸の中で一人ごちりながら考える。
涼にとっては初めてするアナルへの愛撫だろうし、普段は出すための器官だというのに、逆に何かを入れられる感覚というのは相当なショックを伴うだろう。
ここはこれからに期待しよう、と思った浩太は一旦涼の中からゆっくりと指を引き抜くと、ベットサイドに手を伸ばし、引き出しを開けた。
(なんだよ、もう…)
浩太の体臭がする枕に鼻を押し付け、これ以上変な声を上げないようにしていた涼は、浩太の指が抜け出たことに安堵し、深い息を吐く。
『する』と決めてからの浩太と来たら、今まで見たことがないほど積極的で怖い、と枕を抱きしめて思っていると、そんな緩みきっていた尻の谷間に冷たい液体を垂らし込まれて、ビクッ! とする。
「冷たいのは最初だけだから…」
指を抜かれたことで涼がつかの間ぼんやりしていた間に、浩太は引き出しから出したローションを手のひらに取りだし、ほんの少し温めるとそれを涼の尻に垂らすと、指をそのクレパスに沿わせて再び蕾を刺激する。
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