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「…」
イった瞬間、きゅゅう…と指を締めつけられた浩太は、思わず生唾を飲み込む。
指で擦っていた襞の感触は柔らかいと思ったものの、絶頂の極みに登り詰めて吐精することに集中し、浩太の指を締め付ける括約筋の動きはきつくて、とてもここにペニスを突き立てることは無理だと考える。
ならばせめて素股でもいいから涼の尻に自分の滾るモノを擦り付けたい…と、イったばかりで腰が砕けている涼の引き締まった尻を見ながら、そんな欲求と葛藤する。
(っ、駄目だ)
たった指一本でも浩太を拒絶するような反応を示した涼に、強引な態度で迫ったりしたら二度としてもらえないような気がした。
…まだちゃんと、本懐を遂げていない。
それを叶えるためだ、と、浩太は強い欲求を無理矢理押さえ込み、枕を抱えたまま背中で息を吐く良太にそっと身を寄せ、囁く。
「ちゃんと…イけただろ…?」
顔を寄せ、囁かれる言葉に身も蓋もなくなった涼は、全身から火を吹いて恥ずかしがる。
(オレって…オレって…!)
何回出せば落ち着くんだろうというくらいザーメンを吐き出したというのに、ちょっと浩太に刺激されたくらいでその気になって、その目も気にせずイってしまった。
――それだけじゃない。
それどころか…尻に指を入れられてイくなんて…!
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