あとがき

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あとがき

 こんにちは。佐藤うさぎです。  このたびは「サリアードの礼拝師は神龍に告ぐ」をお読みくださり、ありがとうございました。   本編はエトランディアという異世界で、長編「あなたがわたしの運命のひと――夢追い飛天と歌織り姫」ともいちおう地続きの物語になります。とは言っても『神威(カムイ)』という大戦後の現世(うつしよ)が舞台なので、精霊、聖獣、天人、闇使徒と言ったいわゆる異形系は出しませんでした。  サリアード国の守護龍もけっこう好きなんですけど、今回はあえて龍本人にはご登場頂かず、国を支える人たちにスポットを当ててみました。リュカ、アルダ、トロイと特に贔屓(ひいき)はせず三者三様に書いたつもりですが、お好きなキャラクターはいましたでしょうか。  このお話はもともと原稿用紙30枚の短編として誕生しました。ただ30枚だとほとんどあらすじになってしまっていて、いつか手が空いたらもうちょっと書き加えたいなぁと思っていたのでした。  そうして書き始めてみたら、あれよあれよと原稿180枚くらいに膨れあがり、もうちょい書けば長編になるかもくらいの分量になってしまいました(実際ナディヤちゃん絡みのエピソードを掘り下げることもできそうな気がする)。  正直なところ、私は異形が異能をいかんなく発揮して、バリバリ無双しまくる物語も大好きなのですが――。  一口に異世界ファンタジーと言っても、テーマだったり登場人物によって、色々な物語が紡げるものだなぁと面白く思いながら書いていました。  またハイファンタジーは世界観や歴史に文化等、ゼロから構築するので書くのが面倒くさい、どうもご都合主義になりがちとも言われますが、現実世界とはまったく別な場所だからこそ、逆に人の心の本質や世界の核心をまっすぐ描け、突き詰めていける利点もあるのかなと思います。  なのでやっぱり私の中で、ファンタジーはとても思い入れ深く、楽しい書き物なのでした。  今回もみなさんからスター、スタンプや暖かいコメントを頂き、それを支えに最後まで公開しきることができました。ありがとうございました!  本編の表紙イラストはmimoriさん https://estar.jp/novels/24386775#no_transition にお借りしました。  何度見てもため息がでるほど綺麗な絵で、毎日公開するたびに眺めては嬉しく思っていました。どうもありがとうございました。  読んでくださった方がこの物語を気に入って、楽しんでいただけたのであれば大変嬉しいです。もしご感想などありましたら、お寄せください。  それではまた、お会いできますように。
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