ドライホワイト

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 壁の色って、とても白い。どこまでも白い。どこを見ても、白以外なにもない。なにも見えない。  天井には照明。部屋をただ明るく照らす。わたしにどんなに辛いことが起こっても、わたしがどんなに暗い気分でもお構いなしに、昼間みたいに明るく照らす。  あなたはどうしてそんなに明るくいられるの?  息を止めてみる。静寂。無機質で、明るくて、冷たい沈黙。  ここでわたしが息を止めても、息をしなくなっても、この部屋には、この世界にはなにも起きないし、なにも変わらないんだって思った。  わたしは、孤独だ。
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