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9.潤子の本当の目的
「妙快製薬のデマを流すと言っていたが、どうなっている?」
「妙快製薬の研究所一帯は私有地でなかなかはいりこめません。そこで、ドラゴンヴォイスコンテストの参加者にスパイを潜り込ませました」
「それで?」
「無事スパイ達は二次審査を突破し、本社で行われる三次審査に臨みます。三次審査に合格すれば妙快山の研究所へ行くことができますので、研究所の内部映像を手に入れます」
「スパイ達? 複数いるのか?」
「まあ、ある意味、二人ですね」
「三次審査に合格できるんだろうな」
「間違いなく。そして、研究所で手に入れた内部映像を元に、デマを流す予定です」
コンテストの出場者にどこかのスパイが紛れ込んでいることなど、エマは知る由もなかった。
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