3. 変化

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「あ、でも向こうに彼氏いたらどうすんの?」 「いないから大丈夫!」 「あー……それも確認済みなのね……」 今度は無言で、再びドヤ顔のグッドサインをキメてくる。 「問題は、いつ切り出すかだな」 「思ったんだけど、そこまで会話する仲ならまず連絡先聞く方が良いんじゃない?そこで断られたらそもそもデートも無理だろうし」 「確かに!!」 お前たまには良いこと言うじゃねえかと呟きながら、カバンからメモ帳を取り出し早々と何かを書き込んでいた。多分ラインのIDでも写しているのであろう。 あれ、でも今書いていると言うことはこの後渡す気でいるのだろうか。 「それ、これから渡すつもり?」 一応確認のために尋ねる。
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