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「えーと、今日は男の子の気分なんだけど?」
とは言ってみたものの一緒にいる良くんも香多くんもげたんわくんもすでに女体化している。
さらに追い打ちをかけるように本乃編集長が陰から表れる。
「いや。これも仕事の一環だからね。伊織先生がちょっと試したいことがあるそうだからさ」
相変わらず女体化している本乃編集長。俺、大人にょたの男の姿をまだ見たことない。
「試したいことって?」
「それ言ったら意味ないからね。今日は女体化して、撮影の衣装で一日を過ごしてもらいたいのだよ」
「学校で衣装!? 怒られるから!」
「大丈夫。校長以下教師はもちろん買収してるから」
あの校長なら撮影の衣装着て授業とかあっさりOKするだろうな。だが、あっさり買収される教職者ってどうなのよ?
「本乃編集長、衣装は新作?」
香多くんが目を輝かせる。
「もちろん束砂さんデザインのクリスマス衣装だよ。今年も踏んづけクリスマスやるからね」
その横で束砂さんがエッヘンと胸を張る。
「今年のクリスマスデザインも張り切りましたよ!」
「という訳で踏んづけクリスマス衣装を着て、私たちと学校で遊ぼう」
タッくん、学校は遊び場じゃなくて勉強するところだよ。俺が言えた義理じゃないけど。
「タッくん、衣装着て一緒にみんなに撮影してもらおう! 今日のSNSでバズらせよう!」
良くんがそう叫んでタッくんの手を引いて行った。
「五丁目さんの踏んづけクリスマス衣装を一番に見るのは私だ!」
更紗さんもそう叫んで五丁目さんの手を引いて行った。
「あはは。私もはろんさんがいたら連行されたかなぁ?」
「うたうものさん、はろんさんはどうしたの?」
「瑠璃くん、普通の大人は学生が勉強しているときは仕事してるんだよ?」
うたうものさんをマジマジ見る。普通の大人……じゃないのかな? 学校に遊びに来る大人にょたは。
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