『仙神』ファージャック

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『仙神』ファージャック

〜忘却の子ノ神〜Re:メイク〜 『神暦(しんれき)-9650年-』 次元を超える存在が地上へと降臨する |\| ||/ ||\ /|| \|| |/| 【王神の息子(次男)】 “シン=アルベラン” 二十〇歳 生きとし生けるものの創造主、 『王神(おうしん)』が存在する世界“王神界(ドゥルフガ)”に住む一神(いっしん) 王神“ディージャード=アルベラン”は “神界(ムルフガ)”に誕生した最初の存在であり、 数千年の時を経て世界と命を創造した。 突如として起きた王神界(ドゥルフガ)での騒乱、 瞬く間に神界(ムルフガ)を巻き込み “天界(チャヂョドゥ)”や“聖界(シュロティ)”までもが敵に乗っ取られてしまう。 時は(さかのぼ)り 『神暦-9645年-』 シンは神界(ムルフガ)に位置する “聖地-エスカディア”にて “アランディム神王国(しんおうこく)”の『神王子(しんおうじ)』“ケルディ=アランディム”と修行をしていた。 【王神の子:シン=アルベラン】 「はぁーッ!はッッ!はッ!とりゃぁーッ!」 キンッ キンッ 剣と剣が(まじ)わり 辺りに金属音が鳴り響く 【アランディム神王子:ケルディ=アランディム】 「どうした、そんなものか? そんな攻撃では俺には届かないぞ」 【シン】 「うるせぇ!一撃でも当ててやらぁッ!!」 【ケルディ】 「フンッ、その(いき)だ!」 はぁぁぁーッ! キンッ うわぁッ!!! シンは()ね飛ばされた 【シン】 「イテテ…また俺の負けかよ」 【ケルディ】 「だが腕はあげているな、その調子でどんどん強くなれ」 スーッ 【アランディム神王国 従者(じゅうしゃ)】 「神王子、お(むか)えに上がりました」 【ケルディ】 「ん?もうそんな時間か……。悪いがシン、また今度だ」 【シン】 「ちくしょう、まだ勝負は終わってねーぞっ!」 ドシッ ケルディはシンの(ひたい)をド()いた 【シン】 「()ってッ!」 【ケルディ】 「しつこいぞシン、また今度だと言ったらまた今度だ!次に会う時の成長を楽しみにしているぞ」 サッサッサッサッ ケルディはあっという間にその場から去っていった 【シン】 「ちっ、行っちまいやがったか」 【仙神:ファージャック=トレオンス】 「のうのう、元気にしておるようじゃのう」 【シン】 「!!!なんだお前は?」 【ファージャック】 「む?ワシか?ただの()いぼれじゃ、 じゃがその辺の老いぼれとはわけが違うがな」 【シン】 「お前、見るからに強そうだな、ケルディよりも強そうだ」 【ファージャック】 「ぬ?ケルディじゃと?あんな小童(こわっぱ)なんぞ指一本で倒せるわい」 【シン】 「ほぅ、ジジイのくせに言うじゃねぇか!そこまで言うなら実力を確かめてやる!!」 はぁぁぁッ!!! 【ファージャック】 「ムダなあがきじゃよ」 ほれっ ほれっ ひょいっとなっ シンの振りかざす剣は ファージャックには全く届かない 【シン】 「コイツ…!!」 【ファージャック】 「そんなことよりもお主、ワシの弟子にしてやろう」 【シン】 「なにっ!?」 【ファージャック】 「まずは頭を冷やせのう」 バシンッ! ファージャックの持っている杖でシンは頭を()(ぱた)かれた 【シン】 「くぉっ!」 バタンッ 【ファージャック】 「さて、お主にはまず武器を捨ててもらおう」 【シン】 「その前に…アンタの名前はなんだ?」 【ファージャック】 「ふむ、そうじゃな…ワシは“ファージャック=トレオンス”、『仙人道(ナンジョフ)』の案内役(あんないやく)で『仙神(せんしん)』じゃ」 【シン】 「“下界(シュグジャラート)”との境目(さかいめ)が存在する地、仙人道(ナンジョフ)か」 【ファージャック】 「まぁそういうことじゃな、ちなみにワシはお主のことをよく知っておるぞ シン=アルベランよ」 【シン】 「父上の関係者か」 【ファージャック】 「まぁそんなところじゃ、納得したら武器を離してもらおうかの、道具に頼っていてはいつまでも強くならんぞ」 【シン】 「……面白い、俺はアンタに教わってケルディを越える、そして兄上も!」 【ファージャック】 「言っておくがお主の兄、“レイス=アルベラン”殿(どの)はワシより強いぞ」 【シン】 「やっぱり兄上は強いのか…(うわさ)でしか聞いたことなかった」 【ファージャック】 「レイス殿を越えるならば、まずはワシを越えていくことじゃな」 【シン】 「へっ、望むところだ!!」 シンは武器を手離して ファージャックとの修行を受けることを決めた
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