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プロローグ
12年前のある日、西の大陸ニーベルラントより海を渡って、『魔王軍』を名乗る勢力がアストリア大陸南西部に到達した。
小国が集うアストリア南西部は瞬く間に魔王軍の手に落ちていった。
南西部の雄アルスガルトが陥落すると、さすがの諸国も無視することができなくなった。
北西のアイゼナハト王国、北方のテッヘルブルク大公国、西部のヘルツォンラント大公国、中央部のシエナ王国、そして東部の超大国デルグント王国は、各国の精鋭を魔王軍に対して差し向けた。
各国の精鋭は、人類最強と名高い、女神の末裔であるテッヘルブルク大公国の公女マリアをリーダーとし、南西部へと進軍した。
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