走り出す〜かんだがわ〜

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 「と言うかそもそも、大きくていい事ってあるか?自分じゃなく、相手がどう捉えるかが大事だと思うんだよな。実際、兄貴には『そんな大きいの入らない』とか言われるしさぁ…」  「男として生まれたからには、一度は言われてみてー台詞だなオイ。実の兄弟間で言うものかどうかは、置いといて…。ってか、分からないじゃん?実際突っ込んだら、『お兄ちゃん、みな君の大っきくてしゅきいいい!』とか言い出したりして」  「ちょっと嫌な経験があるので、今あまり興奮させないで下さいね!?でも、機会を改めてもう一度言って頂けると有り難い。龍之介も、その年齢だとだいぶ大きい方だと思うけどな(当時のおれ程ではないがねと言う、確固たる自信の気持ちはあるがね)」  「そうかなあ。周りの奴らのを見る機会とか、そんなにねーし。相場とか、分からないじゃん?」  「相場かあ…。そういや兄貴の能力で見てもらったんだけど、おれのは相場の1.3倍らしい。何に対しての、1.3倍かは知らないが」  「具体的!ってか、一子相伝の能力をそんな所で使っていいの!?」
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