元勇者と仮魔王1

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元勇者と仮魔王1

家に魔王(自称)がきた。 「茶」 「あ、はい…粗茶ですが」 「なんだ貴様。我に粗茶を出すのか」 「いぃいえいえ!家で一番上等なお茶です!!どうぞ!!」 「ふん、……吐き気を覚える不味さだ。貴様の味覚を疑うな」 「…すみません」 良く言えばロハス、悪く言えば文明の発展から離脱した丸太作りのボロ家の中で、魔王(自称)と向かい合って座る俺。 「あの…魔王(?)さん」 「候補だ。魔王候補。」 「魔王候補さんですか。えと、どういったご用件で我が家へ」 「ふん、我に詰問か。」 こいつめんどくせえー!
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