第22話

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 これまで私は、妻が抱えていたものにも気付けず、その妻を殺してしまったという罪悪感に悩まされていたが、そこにはという自分の行為を肯定する思いもあった。  そして、この先は一生誰も好きになったりしない。  そう誓ったはずなのに、それも破ってしまった。  今になって私は、ようやく自分の犯した罪をすべて認めることができた。  だが、何もかもが遅過ぎた。 「都和、本当に……すまなかった」  私は立ち上がることもできず、深く頭を下げて心の底から都和に詫びた。  私は、これから希里亜となって生まれ変わった都和に殺されるだろう。  そのあと、おそらく都和もこの私を追って……。  未練など、もう何もない。  これは、私が受けるべき断罪なのだから。  涙がにじむ目をゆっくり閉じると、私は覚悟を決めた。
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