騒々しい戦後処理

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「もうよい!!」  テーブルが粉砕された音が部屋中を走り回る。  テーブルを粉々にしたのは、つい数分前、猫耳パーカーの隣でおにぎりを呑気に頬張っていた、モモヨとかいう巫女だった。  ソイツの顔はいつになく真剣で、眼力から放たれる妙な威圧感がポンチョ女の胸倉を掴む手を緩めていく。胴体に巻き付いた百足野郎も同様だ。 「もうよい。わっちが罰を受ければ済む話。ここでそなたらが争う意味はない」 「ま、待てよ。お前が罰せられる必要は」 「じゃが実際、わっちがるーるとやらを破ったせいで、いま争いが起きておる」 「いやそれは俺が勝手にだな……」 「どちらでも同じことじゃ」 「いやいや……」 「ともかく庇ってくれた御恩だけは受け取ろう。じゃがこれはわっちの意志。無用な争いが治まるのならば、如何ような罰もこの身で受け入れようぞ」  色々言いたかったが、奴の目から放たれる、霊圧に似た尋常じゃない威圧感が、無造作に口を糸で縫いつけていく。  俺の直感も、これ以上の反論は野暮だと何故か叫んでいた。多分、俺が何を言ってもコイツの考えは変わらないと、なんとなーくだが予想がついてしまったからか。  頭を掻きむしり、ポンチョ女を向かい側のソファに突き飛ばす。そしてそのまま、南支部の執務室を後にする。
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