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「澄男さまどちらへ」
「いやー、もうめんどくせぇなって思ってさ。俺の主張とおらねぇし、だったらここにいる意味ないし、気分悪りぃし、もう帰るわ。悪いけど、あとは頼める?」
「はぁ? ざけんな、そんなのゆるされるとおも」
「……うるせぇ黙れよ」
突き飛ばされて背中をソファに強く打ち、半ば咳き込みながら未だに俺につっかかってくるポンチョ女に、ありったけの霊圧をブチこむ。
霊圧の影響でガラス窓は次々と粉々に、壁にはヒビが入り始める。
今の俺は虫の居所がクッソ悪い。正直これ以上ガタガタぬかすようなら流石に目障りだし、本当に跡形もなく消えてもらわなきゃならなくなる。
機嫌の悪いときにやる話し合いほど無意味で無価値なものはない。どうせロクな結果になりゃあしないし、そもそも説明力皆無な俺にマトモな説明を期待するだけ無駄だし、御玲に説明させた方が速くて確実だ。尚更俺の口から語る意味がない。
どうしてさっさとこの事実に気づかなかったのか。それならポンチョ女と無駄に言い争う必要もなかったってぇのに。
「あー……もう分かった。お前は離席でいい……」
百足野郎を背にして、また俺に殴りかかろうと一歩前に足を踏み出しそうとしたポンチョ女の肩を鷲掴み、疲れ切った顔で金髪野郎は追い払うように手を払う。
ちょっとその仕草にムカついたが、それでこの胸糞悪い話し合いから抜けられるなら好都合。俺は鼻で笑ってその仕草に答えた。
「言われるまでもねぇよクソが!!」
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