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「ただいま。」
「お帰りなさい」
「夏木くんのことだけど…」
「話が早いわ、あなたが肩代わりなんてしたら許さないから…必ず女に払ってもらうわ…だから裁判まではしない…これでも譲歩したつもりよ?なにせ不倫…ひどい話」
「わかった…すまない…本当に申し訳なかった。」
俺はもはや何も弁解しなかった。
慰謝料は俺の貯めた金を密かに夏木に渡し分割で支払ってもらう。
金で解決できるならまだいい…俺の仕事…地位は奪われず、不倫の事実も闇に消してくれるなら好都合だ。
ずるい考えだがそう自分を納得させて、
俺はただひたすら妻に頭を下げ続けた。
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