神様のいうとおり

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──本当は気付いていた。  今朝あの男を見たその瞬間から──。  あの男の姿を見て、人間でないことをみちはは悟っていた──  なぜなら男の後ろにはっきりとその魂が具現化した、神々しい大神()の姿がみちはには見えていたのだ──。  力の入らないみちはの体の上に男は覆いかぶさり、その白い首筋にわざと歯を立てた──。 「やめてっ、お願いっ!」  みちはは勝手に溢れる涙を拭うことすら出来ずに恐怖に慄く。  抗えばいいのに、体がそうしようとしない──掴まれた手を振り払うことも、大きな手がみちはの着ている服の全てを取り払う間も、何一つみちはは拒絶するとこなくただ子供みたいに泣くことしか出来なかった──。  男に体中を探られ、未知だらけの快感がみちはの全身を襲い、太腿を割られて男の逞しい雄を何も知らないみちはの中に沈められ、みちはは痛みに泣きながらもそれは次第に理解し難い快楽に変わり、みちはの口からは望みもしない嬌声が何度も上がった。  恋人ともまだしたことがない深い口付けを繰り返され、無意識の中でみちはもまた男の舌を必死に追う。  男がみちはの腹の中で爆ぜると、みちはもまた絶頂を迎え、食い足らない男は自身の雄をみちはの口で乱暴に愛撫させてはその精をみちはに飲ませ、何度も何度もみちはの体の奥深くに自身の雄を貫かせてはその中に全てを注いだ。  半ば失神するようにしてみちはは意識を失い、涙を流しながらベッドの中で愛しい恋人の夢を追う──。
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